■福島・関東の風向風速と降水量の予報
福島第一原子力発電所の事故は未だ収束しておらず、今後も炉内温度が上昇すれば大量の放射性物質の放出も考えられるという状況が続いています。
放出された放射性物質の大気拡散予測は文部科学省のSPEEDIでただちに評価されるため、本サイトの情報は本来不要であり公開は見送っていましたが、必要な時期にSPEEDIの予測が公開されることはありませんでした。
SPEEDIの予測が公開されない原因のひとつは原子力発電所からの放射性物質の放出量と放出時期について正確な情報が得られなかったことにあります。
これは、放出量と放出時刻を観測する手段を持たない限りにおいて、今後も、重要なインシデントが生じた際やはりSPEEDIは公開されないことを意味しています。
このことから、SPEEDIに頼らず拡散の予測をする手段として、SPEEDIが利用する気象予測データを本サイトで提供します。気象予報は放射性物質の移行に影響の大きい風向風速と降水量を重ねて表示します。
2011年3月11日~3月23日の気象条件と観測された放射線量率のデータから傾向を把握し、予報をご利用ください。
過去のデータは時刻が3の倍数の場合初期値データであり観測された気象データに基づくものとなっています。その他は1時間または2時間先の予報値を利用しているため精度は比較的高いものと考えられます。